【コメントあり】 2017年12月1日 VRカジノを使えば、5人に3人はギャンブル依存症を克服できる(掲載元:VR Inside)

VRカジノを使えば、5人に3人はギャンブル依存症を克服できる

 

【RCPGコメント】

この記事の元記事は、Casino.org2017/11/30に掲載された「How VR Can Both Cause And Cure Gambling Addiction」(いかにしてVRはギャンブリング嗜癖を生じさせることも、治療することもできるのか)(記者Kevin Horridge)である。

 

Gambling Addiction」は依存症ではなく、依存または嗜癖である。さらに、この記事の元となっているのは、VRの問題ギャンブラーに対する認知行動療法応用の研究者であるケベック大学のStéphane Bouchardの論文「Using Virtual Reality in the Treatment of Gambling Disorder: The Development of a New Tool for Cognitive Behavior Therapy」である。

 

Virtual reality therapy (VRT)は、近年PTSDや強迫性障害、摂食障害などの治療に有効性が報告されている。誤解があってはならないのは、「依存症が治る」という報告は原文にはなく、のめり込み状態の改善に有効性を発揮したというニュアンスである。いずれにしても今後、注目すべき領域である。「依存症は治らない」「治らない状態が依存症」などの古い疾患概念を治療技術が壊し、革新していく時代になってきた。(西村)