DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル: Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 5th)は、精神障害の分類のための共通言語と標準的な基準を提示するためにアメリカ精神医学会(APA)によって作成された精神障害の診断と統計の基準。改定が重ねられDSM-5は、2013年に19年ぶりに改定された。DSM-5の診断名掲載は、狭義の精神疾患の認定を意味しているわけではない。DSMによる精神障害概念の拡大については、国際的な論争が続いている。...
ICD(International Classification of Diseases)(疾病及び関連保健問題の国際統計分類 略称:国際疾病分類)は、世界保健機関 (WHO) によって作成された死因や疾病の国際的な統計分類基準。厚生労働省は、統計法に基づく統計調査にICD-10を用いている。精神医学の領域においては、ICD-10はDSM-5)と並び、代表的な診断基準のひとつとして使用される。現在ICD-11への改定作業が進んでいる。ICD-10においては、問題あるギャンブリング習慣は、F63「習慣及び衝動の障害」としてまとめられ、その中でギャンブルの依存はF63.0病的賭博(Pathological Gambling)と記述されている。同カテゴリーには病的放火、病的窃盗、抜毛症などがある。ICD-11では、ギャンブリング障害に改定される見込みとなっている。...
日工組社会安全研究財団パチンコ依存問題研究会によって作成された「パチンコ・パチスロ遊技障害尺度」(Pachinko-Pachislot Playing Disorder Scale)。「動機」「行動」「結果」の3因子からなり、計12の下位概念から構成。得点範囲は26点から111点。
責任あるゲーミング
サウスオークス・ギャンブリング・スクリーン(SOGS)は、アメリカのサウスオークス財団が問題あるギャンブリングのスクリーニングのために開発した質問表。。12項目の質問を設定し、最高20点のうち3-4点は「問題ギャンブリングの疑い」、5点以上の場合は「病的ギャンブリング(DSM-Ⅳ基準)の疑い」と推定している。おそらく、5点以上がDSM-5の「(軽度以上の)ギャンブリング障害の疑い」に相当するのではないかと推測される。DSM-5または今後登場するCD-11との相関が明確にされる必要がある。SOGS5点以上を「ギャンブル依存症」と表現することは、学術上適切ではない。 SOGSをぱちんこ遊技関連のギャンブリング障害に適用する場合には7,8点をカットオフとすべきとする研究報告が厚生労働省などからなされている。...
WHO(世界保健機関 (英)World Health Organization, WHO、(仏) Organisation mondiale de la santé, OMS)は、人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された国際連合の専門機関(国際連合機関)。
Addiction(アディクション;嗜癖(しへき))は、海外では当初「麻薬に溺れた状態」を指す侮蔑的なニュアンスを持つ日常用語であった。その後、アルコールや薬物依存の回復に取り組む当事者や支援に当たる援助職者が「依存症(後にdependenceの医学用語となる)」が無い時代にアルコールや薬物使用への過度ののめり込み、自制困難となった病的な状態またはその病態をAddiction(アディクション)と呼んだ。疑似医学用語として広く使用され1960年代頃までは「病的な依存」(依存症)と同義的に使用された。その後WHOにおいて依存症(dependence)が疾病診断名として定められたため、海外ではアルコール・薬物依存の当事者活動などを除くと行動習慣が「夢中になる」「はまる」「度を超す」状態を表現する一般用語として定着した。日本では1980年代後半に、医療・福祉業界のみならず社会的にアディクションという用語が広まり、古典的な依存症から海外の一般用語のニュアンスまで定義や概念が定まらないまま用語のみが定着している。DSM-5にてAddictive Disordered(嗜癖障害)が登場し、古典的な依...
インターネットを利用したギャンブリング全般を指し、オンラインベッティングもその中に含まれる。ネットを通じたギャンブリング参加の形態は、急速に多様化しており、コンプガチャなどゲームとギャンブリングの境目は日々曖昧となっている。
ギャンブリングへの参加には、直接参加する方法と間接的に参加する方法がある。パチンコ。パチスロなどは直接参加でなければ成立しないが、馬券や船券、宝くじなどはインターネットを利用して競技場や売り場に行かずに買うことができる。また、海外ではオンライン上のカジノやスポーツの勝敗にネット上で賭けることが可能な地域もある。このように、オンライン=インターネットで参加するギャンブリングのスタイルは、オンラインベッティング(ネットを利用した賭け)と呼ばれる。...
文化・法律で「ギャンブル」の言葉が持つ意味が異なるため、現在は、「物やお金など価値あるものを賭ける行為」またはそのような行為を商業化したものは「ギャンブリング」または「ゲーミング」と総称されている。「ギャンブル」は日本語のカタカナ俗語であり、諸外国ではgamblingが用いられ、日本人がイメージするギャンブリング=賭博という狭いとらえ方はされていない。また、ギャンブリング・ゲーミングは、特定の遊びの種類を指すものではなく「賭け事」「お金を賭ける娯楽」及びその行為・習慣を広く指す用語である。例えば、パチンコは、国内法では遊技。世界的には、一部に賭博性を持ったゲームであり、分類上はギャンブリングになる。...