• アメリカ精神医学会による精神障害の統計・分類基準DSM-5に掲載された問題水準のギャンブリング習慣に対する統計・診断分類の基準。現在から12か月以内にギャンブリング行為によって明らかな問題や苦痛が一定の基準を満たした場合、ギャンブリング障害が疑われる。診断には、医師等の専門による確定が必要。いわゆる「依存症」水準を含むが、より広い範囲を障害としている。...

  • IR整備推進の国政議論の中で登場した行政用語。国において議論されている「ギャンブル等依存症」は、「ギャンブルによる健康や生活への影響を広く表現する用語」であり医学的な概念や診断基準によって定義されているものではない。精神医療における診断基準に「ギャンブル依存症」が存在しない現状において、行政用語として「依存症」の定義がなされる奇異な状態が生じることとなっている。医学的な基準であるギャンブル障害とどの程度一致する定義となるかについては不明である。...

  • 2016年12月にIR整備推進基本法が制定されたことに伴い、公営競技、遊技を含めた既存のギャンブリングの依存問題の対策を求める世論に対応するために制定に向けた議論が行われている。対策法案の成立を待たず、既に内閣府、公営競技、遊技の監督官庁を中心にIR実施に向けた対策の論点整理がまとめられ、取り組みが始まっている。2018年早期には制定が見込まれている。...

  • ゲームをプレイすることを指す一般的な用語で広く使われており、金銭等の賭けの有無は問わない。IR・カジノ業界ではギャンブリングとほぼ同義語として使用される(ギャンブリングを参照)。

  • ふるいにかけ、選別を行うこと。医学領域では、標的とする集団に検査を実施し、特定の障害や疾病の罹患や保有を疑われる、または発症を疑われる人を標的集団から選別すること、またはその手法をスクリーニング(screening)と呼ぶ。標的とする集団のサイズが大きい場合は、より簡便で迅速に結果が得られるスクリーニング方法が必要となる。

  • インターネットの普及によって登場したインターネットの使用と関連した不健康な習慣状態。インターネットが持つ機能の進化によって、インターネットの使用目的によって依存対象が複雑化している。インターネットで他者とつながることにのめり込む関係依存型、承認欲求型、ポルノなどのコンテンツ閲覧・収集型、ゲーム型、ギャンブリング型などネット依存を一つの概念で集約することは容易ではない。...

  • 特定の行動習慣が、その習慣によって明らかに健康を害する問題や苦痛を生じていながらも継続されている状態。買い物やギャンブリングへの過度ののめり込みは、プロセス依存に入る。物質依存、プロセス依存、関係依存などの分け方は、あくまで簡易的な概念整理に過ぎず、学術的な分類ではない。

  • 電話を用いた問題相談や介入またはそれを担うサービスのことを総称してヘルプラインと呼ぶ。ヘルプラインは、傾聴のみ行うものから構造化された治療サービスを行うものまで、その内容や水準は幅広い。

  • ギャンブリングを商業娯楽として提供する事業を行う人・企業。

  • 病院などの治療に携わる人たちの総称。医師、看護師、病院に勤務する心理技術職者、ソーシャルワーカー、作業療法士など。